疳(かん)の虫封じ
家族と昔話をしていて聞いたこと。
姉が小さいころ疳の虫が強かったので泣き声がひどく
隣ののおばさんに何度も
「中山法華経寺に疳の虫封じに行きなさい」と言われて
仕方なく母が姉をご祈祷に連れて行ったそうです。
ご祈祷を受け、お札をいただき、
このお札を高いところに貼って、疳の虫が出たらお札へ行き
トントンと指でたたくように、と言われました。
孫太郎虫
また、虫をもらい、これを飲ませるようにと言われました。
虫は孫太郎虫と言う、母いわく「うじに似た虫」だったそうで
さすがにそれは飲ませなかったそうです。
姉が泣くとお札のところに行き、トントンとすると
姉はキョトンとして泣き止み、
段々に疳の虫は収まりました。
虫は?と聞くと、乾燥して捨ててしまった、とのこと。
虫の正体は?
それで姉と孫太郎虫ってなんだろうと調べてみました。
そうしたら、なんと、薬にも食用にもなるそうです。
気になる方は調べてみてください。
虫が苦手な方は見ない方がよいと思います。
勿体ない事したねー。飲ませればよかったのに。
などと、言いつつ、飲むのは勇気がいりそうです。
疳の虫が収まったのは、法力のおかげか、
トントンという所作のおかげか不明ですが
ご祈祷に足を運んだおかげであることは確かな気がします。
今も孫太郎虫、くれるのでしょうか?
昭和の時代のお話しでした。
中山法華経寺と孫太郎虫
法華経 虫