「歩いて終活 寺町ウォーキング」(前編)おつとめとオリエンテーション in法蓮寺

おつとめとオリエンテーション in法蓮寺

2016年2月6日(土)に日蓮宗東京都南部宗務所主催、寺ネット・サンガ協力という形で「歩いて終活 寺町ウォーキング」が開催されました。
終活やエンディングに取り組んできた寺ネット・サンガとして企画・集客に協力をしており、「仏教ひとまわりツアー」の番外編に位置付けています。

今回は日蓮宗のお坊さん達と一緒にウォーキングしながらお寺を巡り、最後にはお棺に入ってみましょうというもの。
お坊さんと一緒に歩くこともあまりできない体験ですが、更に入棺体験とは!一体どんなイベントになるでしょう。わくわくしながら集合場所の法連寺(ほうれんじ)へと向かいました。


法連寺での開会式では、主催の日蓮宗東京都南部宗務所の石井隆康所長が導師でおつとめをして、事故のないように祈願・回向をして頂きました。
その後、永寿院の吉田尚英住職によるオリエンテーション。
スケジュールとウォーキングの注意点などに加えて、終活の目指すところは臨終の瞬間ではなく、その先の仏の国であることを今日の体験の中で感じてほしいと、文字通りオリエンテーション(進路を示す)をしていただきました。

日蓮宗東京南部宗務所主催のイベントですが、寺ネットサンガからの参加者も多数ありました。「寺町ウォーキング」で、歩きながら日蓮宗のお坊さんに終活の相談に乗ってもらうのもいいですね。


「歩いて終活 寺町ウォーキング」(前編)法蓮寺から摩耶寺までウォーキング

法蓮寺から摩耶寺までウォーキング

3回に分けて行われる「寺町ウォーキング」1回目の今回のルートは荏原町~都立大学。
荏原町駅前の法連寺を出発して昭和大学病院前を通り摩耶寺(まやじ)へと向かいます。

初対面の方々とも、歩きながらのおしゃべりですっかり打ち解けて、学校のハイキングのような気分。道の脇に咲く小さな花の話で盛り上がったり、写真を撮るのに興じたり。お坊さんに悩みを相談しながら歩いている方もいらっしゃいました。
歩く速度がゆっくりなので汗をかくほどではありません。どちらかと言えばみんなでお散歩をしているような感じです。

「歩いて終活 寺町ウォーキング」(前編)終活講演 in摩耶寺

終活講演 in摩耶寺

2つ目に訪れたお寺「摩耶寺」。境内の摩耶堂には、お釈迦様のお母様である摩耶夫人像が安置されています。(品川区有形文化財)

摩耶寺で行われた、終活講演「高齢者と看取り」では、妙徳教会の今田忠彰師から、貴重な体験談をお話頂きました。
今田師はお坊さんでありながら、「妙徳ビハーラ」という高齢者の訪問介護・訪問看護・グループホームなどを運営している会社を経営しています。
超高齢社会・多死時代の高齢者介護の現状や認知症グループホームの現場のお話に、涙を浮かべながら聞いている方もいて、あらためて介護の現状を考えさせられました。

日蓮聖人の「まず臨終のことを習うて、後に他事を習うべし」というお言葉を引いて、死は誰も避けることは出来ないけれど、終わりがあるからこそ、今をしっかりと生きることが出来る。なぜなら、今生きているのだから、というお話が心に残りました。
看取り看取られるときに、お互いに満足できる逝き方・生き方をしたいと思いました。


講演の後は、楽しい昼食です。暖かい室内で美味しいお弁当に癒されました。昼食後、摩耶寺を出て、立会川緑道をウォーキング。円融寺へと向かいます。

(後編へ続く)

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