第2回寺町ウォーキング~樹木葬と永代供養墓めぐり(後編)池上本門寺五重塔まつり

池上本門寺五重塔まつり

第2回寺町ウォーキングのこの日、4月2日(土)は「五重塔まつり
重要文化財の五重塔が特別開帳される日で、奉安されている仏様の御前で御祈祷を受けることが出来ます。曇り空でしたが桜の花も満開となり花も見頃で大勢の参拝客でにぎわいました。

今回のウォーキングには、永代供養墓めぐりのなかに「五重塔まつり」の法要もスケジュールに組み込まれているので、間近でゆっくりと法要参拝することが出来ました。今年は楽しみにしていた散華がなくて大変残念でしたが、見事な桜を愛でながら法要を見ることができ、参加者の皆さんもとても満足そうです。

第2回寺町ウォーキング~樹木葬と永代供養墓めぐり(後編)照栄院 永代供養墓「久遠林」参拝

照栄院 永代供養墓「久遠林」参拝

本門寺五重塔を後にして、目指すは照栄院の永代供養廟「久遠林(くおんりん)」です。
今回の寺町ウォーキングはそれほどの距離は歩いていないのですが階段の上り下りが多くあるのでけっこう息が切れる所も。五重塔から池上会館の4階分の階段を下って麓にある久遠林廟へ向かいました。

その昔、池上小学校、池上会館から照栄院に至る土地一体には壇林(僧侶の学校の名称)があったのだそうです。照栄院の石川住職が永代供養墓「久遠林」の立てられた経緯を説明くださいました。
敷地の奥には緑に覆われた小山があり、その下がカロートになっているそうです。久遠林入口を入るとすぐ右手に墓碑銘を刻むための碑が5列並んでいます。

墓碑銘には法号2文字を合わせた氏名と共に生年月日と没年月日が刻まれます。五十年忌が過ぎると遺骨は土に還され墓碑もカロートに移されるのだそう。
会員になられた方は「林生」と呼ばれ、林生になる際に2文字の法号(戒名)が授与されると言います。平等を旨とするのが2文字法号の理由だそうですが、実際に墓碑銘を見てみると本名の姓と名の間に刻まれた2文字の戒名が個々それぞれで、シンプルで素敵だなと感じました。

第2回寺町ウォーキング~樹木葬と永代供養墓めぐり(後編)永寿院 永代供養墓「万両塚遺跡霊園」参拝とカロート入室体験

永寿院 永代供養墓「万両塚遺跡霊園」参拝とカロート入室体験

いよいよウォーキングの終点、永寿院へ。
今度は久遠林からまた111段の階段を昇って永寿院へ向かいました。ここが今回のウォーキングの一番の難所でした。ゆっくりと花々を愛でながら石段を登る人、途中で休む人もいれば駆け上がって上って行く人もいました。永寿院に着くと本堂にて甘茶が振舞われホッと一息。


○永寿院「万両塚遺跡霊園」
永寿院の敷地内には徳川家康の孫にあたり、池田光仲の正室となった芳心院の墓地「万両塚」があります。当時、建造に一万両にも及んだと伝わることから万両塚と呼ばれるようになったそう。
その万両塚を改修、調査した際に偶然、弥生時代の竪穴式住居跡が10棟以上も発見され、弥生式土器も多数出土したとのことでした。
永寿院の永代供養墓、『万両塚遺跡霊園』は「万両塚」「遺跡」と名に冠されているように、「万両塚」と「堤方権現台古墳」に近接した永代供養墓なのです。

もともと万両塚が築かれる前の弥生時代には、武蔵野台地の突端に位置する永寿院の辺りには集落があったのだそうです。地理的にも食料の豊富な森があり、川辺も近いことから集落が発展したのでしょう。

遺跡の発掘に携わる中で、吉田住職は「弥生住居跡・古墳・江戸大名墓と重層する歴史的遺跡内に、現代を生きる私たちの歴史を刻むための墓地を作りたい」と考えるに至ったのだそう。

小さな個人墓には2つの骨壺が入り、それが30基ほど古墳の周りを囲むように半円状に並んでいます。まるで古墳を守るように・・・。万両塚遺跡霊園に納骨された場合、お骨は土に還すことは考えていないそうです。そのお墓に入ることになる人は時代を超えて未来の人達にどのように思われるでしょうか。
お話を伺って、見晴らしのいい、命の歴史が紡がれてきたこの場所を大切にしようと考えた吉田住職の思いが伝わりました。

万両塚遺跡霊園には個人墓の他に、古墳遺跡内合祀墓(永代供養墓)「永寿」があります。今回はその合祀墓のカロートへ実際に入ってみる体験が出来ました。
もちろん希望者だけでしたが、そのカロートにいる間、お坊さんたちが読経してくださったのです。なかなかの不思議体験でした。
カロートから出た時に一人の参加者が「まるで生き返った様だわ!」とおっしゃっていました。
その言葉を聞いて、終活を考えることは「死」ばかりを考えることなのではなく、今はまだ生きている自分を実感できる機会なのだと思いました。



○永寿院本堂にてスイーツタイム
万両塚遺跡霊園を後にして、永寿院の檀家さん達が搗き立てのお餅を振舞ってくださいました。春まつりに合わせて、毎年、檀家さん達の親睦を兼ねて永寿院ではお餅つきをするのだそうです。美味しい大福餅を頂きながら、ウォーキング前に講演をしてくださった小谷みどりさんとのフリートークとなり、最後に各自エンディングノートに思いを書き込みました。

2回目のこのイベントですっかり気心も知れて仲良くなった参加者同士、笑顔で次回の寺町ウォーキングを楽しみにと別れました。
次回は蒲田~羽田を歩く予定で、模擬葬儀も体験できるようです。これまでの寺町ウォーキングに参加していない方でも3回目の寺町ウォーキングに参加できますので、是非エントリーしてみてください。

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