「心のマッサージ」6~いのちの積み木 お坊さんたちと一緒にご先祖さまと繋がろう 寺ネット・サンガ 事務局 いのちの積み木 ご先祖さま 寺ネット・サンガ
「心のマッサージ」6~いのちの積み木
坊コン
2019-01-26
お坊さんたちと一緒にご先祖さまと繋がろう
ちょっと気分を変えてお家に帰ろう!「心のマッサージ」が2019年1月23日に日本橋のルノアール貸会議室にて行われました。
6回目の今回は【いのちの積み木】~お坊さんたちと一緒にご先祖様と繋がろう!
講座を担当してくださるのは、「いのちの積み木」のファシリテーター樋口清美さんです。
樋口さんは昨年9月に「いのちの積み木」のクラウドファンディングに参加。さらに「いのちの積み木」を広めるべくファシリテーター(道案内人)として活動を始められました。
【いのちの積み木とは】
いのちの積み木は、命の大切さを伝えるため発起人の中野さん・橋本さんが、宇都宮の光琳寺の副住職である井上広法さんに声をかけて活動を開始。クラウドファンディングで資金を集めました。オリジナルの積み木を使いご先祖様を「見える化」し、受け継がれてきた命のつながりを感じることができるワークショップを各地で開催。既に1500人以上の人が全国で体験し、口コミによる広がりを見せています。
樋口さんは供養コンシェルジュとしての職業柄、毎年多くの人とお会いする中で、一つの気づきがあったといいます。
「お客様の中で、特別に素敵な方だなあと実感するような出会いがあります。その方々と話をするとこちらまで和らいだ気持ちになったり、もっと一緒にいたくなるのです。あとになって、そういう雰囲気を纏った方に共通することがあることに気が付きました。なんだと思いますか?
実はそういう方々は皆さん、ご先祖さまをとても大切にしていらっしゃたのです」
“ご先祖さまを大事にする”そんな想いを抱いていた時に「いのちの積み木」のクラウドファンディングプリジェクトに出会います。「いのちの積み木」の想いに共感した樋口さんはすぐにプロジェクトに出資をすることに決めました。そして、ファシリテーターとしての講習を受け、その証として木曽檜で作られた「いのちの積み木」を頂いたのだとお話しくださいました。
〇積み木でワーク
みなさんは秋分の日が特別な意味を持っている日だということをご存知でしょうか?
じつは秋分の日は“ご先祖さまをうやまい、亡くなった人を偲ぶ日”と、祝日法で定められているんです。
そんな日本では、67.4%が一年に一回以上お墓参りに行っているといいます。日本人はご先祖さまが大好きなのです。ところが昨今は、墓じまいや供養の簡略化などが進んでいるのが現状。お墓のお墓までできてしまっています。
この様な状況の中で、子どもたちにもご先祖さまのことを分かりやすく伝えるにはどうすればいいだろうか?と悩み考え生み出されたのが「いのちの積み木」だったのです。
いのちの積み木は、ご先祖様をいのちの積み木に例えて、誰にでもわかりやすく理解できるようにと作られました。
私たち一人の命は10世代遡ると単純に計算して2の10乗になります。時代で言うと、江戸時代後期の吉宗公辺りでしょうか。その頃から1000人ほどの命が続いてきて今の私達に至ります。
(話しながら樋口さんが積み木を積み始めました)
この一つの積み木一つ一つがご先祖様の命です。一番上にハートの描かれた積み木を乗せて出来上がりです。一番上の積み木は今の皆さんです。支えている一番下のご先祖様たちは皆さんの曾曾おばあちゃんと曾曾おじいちゃんたちです。
さあ、では、この積み木の一番下のどれか一つを抜いてみましょう。どうなるでしょうか?
(樋口さんが参加者の一人を選んで積み木をひとつだけ抜くようにと指示します。参加者の女性が恐る恐る一つを抜くと、当然のごとく積み木全体が崩れました)
ガッシャーン!!!
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その有様は想像はしていたけれど、実際に目にするとやはりなんとなく悲しくなりました。
ご先祖さまの誰が一人かけても、今の自分はいないのです。今の自分があるのはご先祖さまがあってこそなのだと実感します。
次に、渡されたご先祖さまシートに自分のご先祖さまの名前を記入してみることに。
でも少しすると皆さんなかなかペンが進みません。私も顔は覚えているけれど名前を憶えていない曽祖父母で手が止まってしまいました。
参加者のお坊さんからは墓石か位牌を見ればわかるけど・・・といった声が出ました。墓石や位牌には亡くなった方の俗名が書かれているからです。お坊さんでもなかなか高祖父母までは名前を書けないようでした。
ご先祖の名前を埋めた後は、ご先祖たちの中の誰か一人を選んで、その方に手紙を書くことに。
皆さん、それぞれ熱心にペンを走らせます。暫し、沈黙の時間が続きました。書き上げた後は晴れやかな気分になったのが不思議でした。
代表で一人の男性が手紙を読み上げてくださいました。感謝の気持ちがあふれた手紙で、聞いている私達の心もほんわかした気持ちになりました。
〇お坊さんとディスカッション
後半はお坊さんを交えての話合いの時間です。
今回は書いた手紙を読み上げようということで3~4人の班に分かれました。読みたくない人は無理強いはしないとのことで、お坊さんがリーダーになって進めていきます。
・ご先祖さまに感謝せずにはいられなかった
・祖父母だけではなく叔父や叔母などにも想いを馳せているような手紙もあり、命の豊かさを感じられた
・普段意識しないご先祖さまのことを“見える化”することが出来てよかった
・お墓参りに行ってみようと思った
・名前が出なかった先祖のルーツをたどってみようと思った
・お墓に行ったらゆっくりと戒名を見てみようと思った
・手紙を書きながら涙が出て来てしまった
「さいごに宿題があります!」と樋口さん。
「是非その感謝の手紙を持って、お墓のある人はお墓参りに行ってみましょう。
お墓のない人はお仏壇の前でもいいですし、静かなところで手を合わせるのもいいでしょう。
もう一つは、ご先祖さまシートをもっと埋めてみましょう」
この2つのことを継続して意識していってほしいと話を閉められました。
〇まとめ
ワークショップを終えると、肩の荷がおりたような安心感を感じました。
手紙を書くことで、自分が気が付かなかった気持ちや、心の奥底にしまってあったものが溢れてきた方もいたのではないでしょうか。大人にとっても癒しになる良いワークだなと感じました。
小さなお子様にもとても良いワークになるでしょう。
積み木を使って手で組み立てて、一つ外すと崩れるのを体験することで、自分が今ここに生きているのはご先祖さまがいたからなのだと、よりわかりやすく理解できると実感しました。
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