「歩いて終活 寺町ウォーキング」(後編)円融寺~すずめのお宿緑地公園をウォーキング

円融寺~すずめのお宿緑地公園をウォーキング

立会川緑道は、碑文谷池と溝水池を水源とする立会川の上を緑道としたもので、暗渠となってしまった川の跡をたどることが出来るようになっています。道路より一段高く整備されているので散歩道として最適な場所です。

今回のウォーキング中間地点である天台宗の円融寺(えんゆうじ)へ到着すると、参道には紅梅が咲き誇り爽やかな香りを漂わせていました。
“碑文谷の黒仁王“といわれる円融寺の金剛力士像は、東京都指定文化財。また、釈迦堂にいたっては都内最古の木造建築の釈迦堂で、国の重要文化財に指定されているものです。

円融寺では思わぬ幸運に。
普段は閉じている釈迦堂に入れていただき、釈迦如来をお参りしました。
もとは日蓮宗だったというお寺の由来や建築様式などの説明を受け、その後、休憩室で美しい竹林を眺めながらお茶を頂きました。こんな静かな時間が過ごせるなんて、都会の真ん中とは思えないほどです。

円融寺でのひと時の休憩の後は、碑文谷付近を通り“すずめのお宿緑地公園”へと向かいます。
碑文谷は目黒区でも古い歴史を持つ地域。筍が目黒名物だったころの名残の竹林がこの緑地公園内で見る事が出来ます。公園内にある古民家も見学し、懐かしい昔の囲炉裏や、薪、かまどなどを拝見しました。

次は最終目的地、都立大学駅近くにある立源寺へと向かいます。

「歩いて終活 寺町ウォーキング」(後編)お題目で入棺体験 in立源寺

お題目で入棺体験 in立源寺

立源寺(りゅうげんじ)では、美味しいスイーツタイムが待っていました。お坊さんが並んで買ってくださったという有名店のベークドチーズタルトに大満足。疲れも吹き飛びました。

さあ、いよいよ待ちに待った入棺体験の時間です。

本物ではリアルすぎて嫌がる方もいるかもしれないというお坊さん側の配慮から、4つの段ボールの手作り棺桶が用意されていました。お棺に入っている時間は一人2分間とのこと。企画したお坊さんたちが辛くならない時間をいろいろと考えて決めてくださったそうです。

お棺に入っている最中に耐えられなくなったり、具合が悪くなった場合でも、段ボール製のお棺の蓋は簡単に開きますので、すぐに外に出ることが出来ます。そんなお話を伺っていると、段々緊張してきましたが、段ボールですし、すぐに出られるとのことで安心です。

「歩いて終活 寺町ウォーキング」(後編)いよいよ入棺体験

いよいよ入棺体験

お棺に入っている間は8名のお坊さんと共に、参加者の皆さんも一緒にお題目をお唱えします。
太鼓と木魚の音と共に「南無妙法蓮華経」とお題目が響き渡る中、男性から順番に棺に入りました。

私に順番が回ってくると、介助のお坊さんが「大丈夫ですか?」と優しく棺の蓋を開けてくださいました。棺の蓋を閉じられると中は真っ暗。目が見えないと人は聴力が敏感になるのでしょうか、お題目の合唱が体全体に降り注いでくるようです。全く閉塞感もなく、逆に心地よいほど。人の声が重なると暖かく守られている気さえしました。

2分間は私にとってはあっという間でしたが、2分間が長いと感じた人も多くいらっしゃったようです。私と同じく、お題目が降り注いでくる感じで気持ちが良かった。と感じた方も多くいらっしゃいました。

葬儀社のイベントで入棺体験が出来ると聞いたことはありましたが、本当のお坊さんによるお題目の流れる中での入棺体験はまずできないことですので、本当に貴重な経験となりました。

「寺町ウォーキング」に参加された皆さんに感想を伺うと「参加してよかった」「色々なお寺を見ることが出来て楽しかった」「ウォーキングをしていると終活も前向きに考えられる」など大満足だったそう。
また次回を楽しみにしていると話してくださいました。




○次回の「寺町ウォーキング」は・・・
4月2日(土)コースは池上本門寺周辺をウォーキングと樹木葬&永代供養墓参拝
6月4日(土)コースは蒲田から羽田へのウォーキングと模擬葬儀体験

楽しいだけでなく、お坊さんと仲良くなれるイベントですので、是非参加してみてください。

寺町ウォーキング

ウォーキング 立源寺

過去のイベント