歩いて終活・第3回寺町ウォーキング~お葬式とお寺(後編)終活ウォーキング・妙幸寺~羽田総合斎場

終活ウォーキング・妙幸寺~羽田総合斎場

寺町ウォーキング、妙幸寺を出発し次の目的地である「くらしの友羽田斎場」まで歩きます。
糀谷商店街を抜けて観音堂商店街を萩中公園へ向かって行きました。
萩中公園は昔あった自動車工場の跡地にできた交通公園なのだと地域に詳しい参加者の方が教えてくださいました。
自転車レーンのあるコースではたくさんの子ども達が自転車に乗って走り回っています。そんな子どもたちの遊ぶ様子を眺めながら進んでいくと羽田斎場に到着です。

歩いて終活・第3回寺町ウォーキング~お葬式とお寺(後編)くらしの友「羽田総合斎場」見学

くらしの友「羽田総合斎場」見学

羽田斎場はシンプルで落ち着いた雰囲気であり、高級感のある斎場でした。スタッフの方々は40名近くの私達見学者を笑顔で迎えてくださいました。まずは大きなエレベーターで家族葬のフロアへと案内されました。
20名~30名程が入れるくらいの部屋には小さめの祭壇が設えてあり、いつでも対応可能なように準備が整えられていました。
最近では、ご自宅に戻らずに病院から直接、羽田斎場までご遺体を運び込む場合が一般的なのだそう。昨今の住宅事情でご自宅にご遺体を安置するスペースが無い方の為に、ご遺体を横たえる為の和室も用意されていました。

一通り見学をさせて頂きますと、ロビーにてスタッフの方が飲み物と贈答用の梅干しを用意していてくださいました。「皆さん、暑い中を歩いて来られたので、疲れを取るのに梅干しは最適ですから」と優しいお心遣いにホッと一息。

休憩の後は、羽田斎場のスタッフの方への質問タイムです。
スタッフのお一人が、ご自身の御親族を亡くされた時に、自分で感じる以上にナーバスになっていたことに気づいたというご経験を踏まえ、「お葬式などの場ではご遺族の方もいつもと違った心理状態です。その心理面をも考慮し、ちょっとした表情や態度などから、細やかに対応するように努めています」とお話くださいました。
大切な身内のお葬式では、起らないようなアクシデントも起こり得るのだといいます。
お話を伺い、お葬式を執り行う葬儀社スタッフのご配慮が行き届いていことに感心しました。

ひとりのお坊さんからはご遺体の“エンバーミング”についてのご質問もありました。
エンバーミングとは主にアメリカから来た遺体の保存方法の一つで、血液を抜いた代わりに防腐用保存液等を入れてご遺体に防腐処理を施す遺体保存法です。

最近はエンバーミングを謳った葬儀業者も出てきているようで、日本でもエンバーミングを施すケースが増えてきているようです。羽田斎場ではほとんどエンバーミングは行っていないとのことですが、海外からご遺体を運ぶなど、長時間の遺体保存が必要な際はエンバーミング処理をされる場合もあるのだそうです。


歩いて終活・第3回寺町ウォーキング~お葬式とお寺(後編)長照寺にて生前に葬儀を考える法要

長照寺にて生前に葬儀を考える法要

いよいよ、羽田斎場を出て、最終目的地の長照寺へと向かいます。
近隣でもひと際大きなお寺である長照寺は羽田がまだ漁師町だったころからあるお寺です。
関東大震災や多摩川の氾濫、空襲など様々な多くの苦難を乗り越えて、羽田の住民の皆さんに大切にされてきました。長照寺では「声明師による生前に葬儀を考える法要」を体験させて頂きます。


○「声明師による生前に葬儀を考える法要」
皆さんと声明を一緒にお唱えする時は、お腹から声を出すので身体もポカポカと温かくなります。一斉にお唱えする声が本堂内で反響し、それが心地よい響きとなり振動として体中に伝わってきました。この法要は寺町ウォーキングの最期にふさわしい儀式となりました。

法要の後は、寺町ウォーキングのお楽しみのひとつであるスイーツタイムです。今回は美味しいお団子とお茶を頂きました。参加者の皆さんとも会話が弾みます。日蓮宗東京南部宗務所のお坊さん方も寺町ウォーキング3回目を、無事に事故もなく終えたことに安堵のご様子でした。

大変好評だった3回シリーズの寺町ウォーキング
次回は港区バージョンも企画予定とのこと。私達参加者も大満足で皆さんと再会を誓いながら解散となりました。

親子で参加をされていた方も何組かいらっしゃって、お話を伺うと
「親子で一日中一緒に、ゆっくりと歩くことが出来て楽しかったです。終活や模擬お葬式、葬儀場見学など、普段は話づらいお葬式のことも歩きながらお互いに気楽に話せました。こんなイベントなら次もまた参加したいです」と感想を話してくださいました。

寺町ウォーキング

羽田斎場 寺町ウォーキング

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