コロナ禍での第一歩「坊コン」
コロナ禍の中の現在、すっかり世の中の様相が一変してしまったような状況ですが、
やっと東京都での感染者数も落ち着きを見せはじめてきているようです。
これまでは三密を避けるべく、集会の制限を余儀なくされていた為、寺ネットサンガでも活動を自粛せざるを得ませんでした。そんな中でも、6月には会員限定のオンライン坊コンも2回ほど行い、実際には会えないけれど、お互いの無事を確かめあい、リモートではありましたが久しぶりの再会に話に花を咲かせることが出来ました。皆さんそれぞれのコロナによる生活の影響の話に一喜一憂したり、感染者への偏見の話や感染の恐怖、東京都から出ることが出来ないため、高齢の肉親に会えないことの不安にも話が及びました。
9月に入り、都内の感染者数も減少傾向となり、イベント人数規制なども緩和されつつあったため、実験的に都内在住者7~8名ほどでのミニツアーを敢行することになりました。
今回は寺ネットサンガ代表の吉田尚英さんのご寺である池上の永寿院にての開催です。
法話会では、密を避けるため、お堂内でも十分すぎるほどのソーシャルディスタンスを取って椅子を配置していただきました。
吉田さんも参加者の会員も、マスク着用でしっかりと手指の消毒を施し、お互いに少し緊張気味。それでも、半年ぶりに実際に会えたこともあり、皆さん笑顔でお互いの無事を報告しあっていました。
日蓮聖人の絵巻と高座説教~出土品鑑賞
今日の内容は、吉田さんによる法話と永寿院の寺社内で発掘された弥生時代の石器や青銅の馬具など貴重な出土品の数々のお宝拝見です。
法話では永寿院にある日蓮聖人の一代記を描いた絵巻物『日蓮聖人註画讃』のレプリカを拝見しながら、65年前の高座説教をカセットテープで聞かせていただきました。
日蓮聖人の龍口法難で起こった不思議な出来事などが描かれた絵巻物の美しい彩色や当時の人々の装束、表情豊かな様子や、馬上での移動の様子など躍動感のある絵はとても素晴らしく皆さん、近くで写真を撮ったり、じっくり眺めたりしていました。
しばしの休憩の後は久しぶりの語りあいの時間。コロナ禍ですっかり様変わりをしている葬儀事情について意見交換をしました。
その後、
永寿院の万両塚と弥生時代の遺跡や円墳の発掘を主導された考古学者の松原先生から直接解説をしていただきながら、発掘品の数々を拝見しました。見たことのない形の出土品に目を丸くする方や、博物館では見ることのできない出土品を手に取って触りながら感心しきりの会員も。久しぶりに楽しい坊コンミニツアーのひと時となりました。
坊コン
サンガ 永寿院