「人それぞれの生き方、考え方でよい」  前田宥全鶏寒くして樹に登り、鴨寒くして水にくだる

鶏寒くして樹に登り、鴨寒くして水にくだる

あなたは、自分と他人とを比べて、不安になることはありませんか。
あるいは、自分自身を評価出来ずに苦しんでいませんか。
学校でも会社でも、もしかすると家庭でも、人と自分とを比べて不安になり、自分自身を評価することが出来ずに苦しんでいませんか。

しかし、その評価の基準になる自分自身は、実はとても曖昧なものです。
同じように、他人の評価もみな“自分独自の経験から得た知識による理解”でしかなく、気にするものではないのです。
そんなことよりも「私はこれでいい」「私はこうなのだ」と胸を張ってみてはいかがでしょうか。

鶏寒くして樹に登り鴨寒くして水にくだる』といいます。
鶏は寒いと樹に登り、鴨は寒いと水に入るのです。同じ鳥でも、寒いときにとる行動が違うことを詠んだものです。

同じように、人間も、ひとそれぞれの生き方、考え方があって良いのです。
いろいろと困難が立ちはだかる人生。つらく、苦しいときもあると思いますが、その一つ一つの困難を丁寧に生き抜いていくことによって、あなただけの生き方が見つかるはずです。
そうすれば、今は苦しい辛いことがあっても、きっと、人生は、生きやすく、過ごしやすくなっていくことでしょう。
まずは、今日一日を自分のために生きてみませんか。

輪の法話

鶏寒くして樹に登り 鴨寒くして水にくだる

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