寺ネット・サンガ 過去のイベント一覧
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仏教的断捨離4~寺ネットサンガ「坊コン」
坊コン
2017-03-13
寺ネットサンガが主催する、色々な宗派のお坊さんと気軽に話が出来る場「坊コン」が2017年3月9日(木)に日本橋ウィズ・ビジネスセンターにて開催されました。 宗派に関係なく仏教について語り合うことができるとあって毎回人気の「坊コン」です。 本日のテーマは「心の垢おとし 仏教的断捨離」 “執着無くせば楽になる!執着なければつまらない?!あなたは何を捨てますか?” お話しくださったのは、真言宗豊山派 円東寺(千葉県流山市)住職 増田俊康さん。最近はTV出演も多い増田さんは、バルーンアートやジャグリング、マジックを得意とするパフォーマーでもある楽しいお坊さんですが、一方で様々な社会活動にも真面目に取り組んでいらっしゃいます。
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「心のマッサージ」3~お坊さんとプチ修行
その他
2017-02-17
ちょっと気分を変えてお家に帰ろう!「心のマッサージ」が、2017年2月15日に日本橋ウィズビジネスセンターで行われました。この講座は会社帰りに1時間ほどのプチ修行が体験できてしまうというカジュアルなもの。鬱々とした日常にさわやかな仏教の風を感じられる時間を気軽に過ごしてほしいと、寺ネットサンガに参加するお坊さん方が企画しています。 今回の「心のマッサージ」は浄土真宗本願寺派のお坊さん松本智量さんが担当してくださいました。浄土真宗のお坊さんは髪を剃らなくても良いのだそう。松本さんも有髪のお坊さんです。まずは読経からはじまり、プチ法話&メディテーション、塗り絵写経と続きます。 〇読経 「各宗派で読経といっても様々な考え方があります。浄土真宗や真宗派の読経の考え方は、「南無阿弥陀仏」というお念仏を唱える際も、だれかの為に、または、何かに向けて唱えるのではありません。手段としてお経も読みません。また、仏様に向かって読むのでもありません。 自分が読経しているその声が響いた瞬間に、その声は仏様そのものになります。それは仏様からの呼び声なのです。自分でお経を読むということは、読んだ自分が聞いているということなのです」と松本さん。 私たちは一般に仏様と聞いたら仏像を思い浮かべます。仏様をあらわすには仏像という“形”で表す場合もありますが、浄土系の場合は「南無阿弥陀仏」と“文字”で仏様をあらわします。その文字が“声”になると“音”となって響きます。すると“音”そのものが仏様になる。そう考えるのだそうです。 松本さんの読経の声は謡のように抑揚のある節まわしで会場に響き渡りました。前回の真言宗の声明とも違います。お話を伺った後なので、松本さんの“声”となってあらわれた仏様を感じながら読経を聞くことができました。 〇プチ法話 「転迷開悟」(てんめいかいご)迷いを転じて悟りを開く。 「抜苦与楽」(ばっくよらく)苦しみを抜いて楽を与える。 これらの言葉は宗派を超えて仏教の目指すことなのだそうです。 日々生きていく中で、苦しみもがいている人に、もっとこだわりを無くして自由自在になるだけで、楽になるのではないですか。とお釈迦様は私達を導いてくださっています。私たちは、どうしても自分がこうであると思い込んで決めつけてしまう。こだわり持って、その考えに居着いてしまいがちです。「諸法無我」(しょほうむが)になりなさい。と仏教は教えているのです。 松本さんは「私達は目の錯覚で、同じ長さのものが違う長さに見えることもあるのです」と、2枚の猫の絵を白板に貼って見せてくれました。物事の一面しか見えない私達。物事の捉え方もともすれば“錯覚”しているのかもしれません。「諸法無我」はなかなか難しい目標ですが、自由自在にもっと楽しくやっていけるようにしたいものだなあとつくづく思いました。
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仏教的断捨離3~寺ネットサンガ「坊コン」
坊コン
2017-01-28
新年を迎え初めての寺ネットサンガ「坊コン」が、2017年1月25日に日本橋ウィズ・ビジネスセンターにて開催されました。色々な宗派のお坊さんと気軽に話が出来る人気の坊コン、今回は「心の垢おとし 仏教的断捨離」の3回目です。“執着無くせば楽になる!執着なければつまらない?!あなたは何を捨てますか?” 今回、講演予定されていた名取芳彦さんがインフルエンザに罹ってしまったとのことで、急きょ永寿院住職であり、寺ネットサンガ代表の吉田尚英さんが登壇しました。お坊さんになる前は一級建築士として、建築事務所に勤務していた吉田さん。お得意の建築話題で断捨離を語りました。
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仏教的断捨離2~寺ネットサンガ「坊コン」
坊コン
2016-12-22
寺ネットサンガが主催する、色々な宗派のお坊さんと気軽に話が出来る場「坊コン」が2016年12月19日(月)に日本橋ウィズ・ビジネスセンターにて開催されました。 宗派に関係なく仏教について語り合うことができる「坊コン」。 今回は「心の垢おとし 仏教的断捨離」の2回目です。“執着無くせば楽になる!執着なければつまらない?!あなたは何を捨てますか?” 法話は臨済宗 建長寺派 独園寺住職 藤尾聡允(ふじおそういん)さんです。 藤尾さんは元銀行マン。さらに13年もの海外勤務を経験するなど異色のお坊さんです。得意の英語を生かして、ご自身のお寺や鎌倉の建長寺では海外の方に英語で座禅指導をしていらっしゃいます。 ニコニコと優しい笑顔で登壇された藤尾さん。唐突に「わたしは断捨離は得意ではないのです」のカミングアウトで会場が笑顔に包まれました。
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「心のマッサージ」2~寺ネットサンガ
その他
2016-11-05
ちょっと気分を変えておうちに帰ろう!「心のマッサージ」が、2016年11月2日に日本橋ウィズビジネスセンターで行われました。この講座は、鬱々とした日常にさわやかな仏教の風を感じられる時間を気軽に過ごしてほしいと、寺ネットサンガに参加するお坊さん方が企画しています。 “プチ法話とプチ修行で、あなたのストレスほぐします!“というコンセプトのもと、今回の「心のマッサージ」は高野山真言宗のお坊さんが担当してくださいました。 今回ご教示くださったのは大阪「興徳寺」の住職である青木隆興さん。「声明(しょうみょう)」という節のついたお経を皆さんの前でご披露してくださいます。今日は特別に弟さんである岡山「千光寺」住職の竹井智隆さんとの”デュエット声明”を聞かせてくださる、というので参加者の皆さん大変興味深々です。 上の写真は法衣の説明をしていただいているところ (右が青木さん左が竹井さん)
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仏教的断捨離~寺ネットサンガ「坊コン」
坊コン
2016-09-14
寺ネットサンガが主催する、色々な宗派のお坊さんと気軽に話が出来る場「坊コン」が2016年9月12日(月)に日本橋ウィズ・ビジネスセンターにて開催されました。 宗派に関係なく仏教について語り合うことができるとあって毎回人気の「坊コン」です。 今回から始まる新テーマは「心の垢おとし 仏教的断捨離」 副題として “執着無くせば楽になる!執着なければつまらない?!あなたは何を捨てますか?” お話しくださったのは、浄土真宗本願寺派 延立寺住職 松本智量さんです。 哲学的な解釈を得意とする松本智量さんが、仏教という切り口から断捨離を語ってくださいます。 今回は女性の参加者が多く、「仏教的断捨離」という題から興味を持って参加された方もいたようです。
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「心のマッサージ」~寺ネットサンガ新企画
その他
2016-08-24
寺ネットサンガの新企画「心のマッサージ ストレスほぐします!」 今回は新たな試みで手探り状態の「プレ開催」です。 8月22日はなんと、台風が関東に直撃。午後4時頃まで強風と豪雨で都内の各電車が止まったり遅れたりで、果たして東京駅にたどり着けるのかと思うほどでしたが、仏様のお導きがあってのことなのでしょうか、夕方5時過ぎから雨脚が弱まりだしました。 ○ちょっと気分を変えて、おうちに帰ろう!「心のマッサージ」 これまで、寺ネットサンガでは宗派を超えてお坊さん達と気楽に話ができる場として「坊コン」が開催されてきましたが、そのいつもの坊コンより、もう少し楽しくカジュアルに仏教に触れることができるようにと企画されたのが今回のイベント「心のマッサージ」です。 会社帰りにも気軽に気分転換ができるように、そしてコチコチに固まっていた心がほんの少しでも柔らかく、まあるくなるように、ほんのひと時をお坊さんと一緒に過ごします。
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石材店さんの考える「供養」
坊コン
2016-07-29
お坊さんと直接語り合える場「坊コン」が2016年7月26日に開催されました。『こんな供養は○○だ!第2弾』前回の葬儀社さんに続く今回は”石材店さんから見た供養”です。 お話くださるのは、有限会社篠田石材工業 代表取締役の篠田雅央さん。代々伝わる藍染の半纏を着て登場くださいました。お墓を立てることに直接かかわる石材店さんならではの視点から、最近のお墓の現状や供養についてお話しいただきました。 *********************************** 《「石材店の目で考える供養」㈲篠田石材店 代表取締役 篠田雅央さん》 篠田さんのご実家は創業明治22年の老舗の石材店。代々、埼玉県の三郷の地で石材店を生業としてこられました。平成4年にお父様の後を継がれ、㈲篠田石材店の代表取締役に就任した篠田さんは営業はもちろん、墓石のデザインから設計、加工までもこなします。なかでもオリジナルの墓石デザインが得意で、デザイン墓石コンテストで数々の受賞をされていらっしゃいます。 お客様の希望や想いを伺いその人らしい特別なデザインの墓石を考え、そして墓石を見たお客様が感動してくださるのが一番うれしいと篠田さんは言います。その中でも特に思い出深い墓石デザインのエピソードを紹介くださいました。 篠田さんは「このような特別なオリジナル墓石や想いを墓石に彫ることも、もしかしたら『供養』の一つになるのではないでしょうか。石材店の私が思う供養とは・・・『お墓を作ること』なのではないかなと思います。お墓にご遺骨があることで、故人との絆だったり、何かつながるものがあると思うのです」とお話しくださいました。 そのほか、石材店さんの立場から多くの葬儀・法事を見てこられた経験談や、50回忌をされた際に当時土葬された遺骨を掘り出しお墓を新しく作った方のお話を、その遺族の方が作った法事の写真集を回覧しながらお話しくださいました。 お骨となってお墓に入っても、故人がそこに存在しているという事実が、遺族にとっては癒しとなり、お墓が故人とのつながりを確かめる大切な場になると篠田さんは思うそうです。 確かに私たちがお墓参りをする時には、そこに故人がいるかのようにお墓や墓石に向かって話かけたりする行為を自然にしています。 故人となっても何処か別の次元にいるような気がしてしまうのは、日本人の死生観からのものなのでしょうか。それとも世界中の多くの人が持つ死生観なのでしょうか。 前回の葬儀社さんの考える「供養」のお話もいろいろと考えさせられましたが、石材店さんの考える「供養」のお話も大変興味深いものとなりました。
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歩いて終活・第3回寺町ウォーキング~お葬式とお寺(前編)
坊コン
2016-06-10
日蓮宗東京都南部宗務所主催、寺ネット・サンガ協力の「歩いて終活・寺町ウォーキング第3回」が2016年6月4日(土)に開催されました。 日蓮宗のお坊さんと共に様々なお寺を巡り、歩きながら終活について考えましょうというイベントです。今回は「お葬式とお寺」をテーマに蒲田から羽田周辺を歩きます。 集合場所の行方山「妙安寺」は京急蒲田駅前にあります。境内を入ってゆくと緑豊かなお庭の草木が迎えてくれました。 まず、妙安寺本堂にて、おつとめをして事故のないように回向・祈願をしてくださいました。その後、今回の行程のご説明を頂きました。三回目の今回は「私のお葬式を考える」というテーマで終活を考えながら歩いていきます。 続いて、妙安寺の市川智康住職による法話「仏教質問箱―お葬式について」を拝聴しました。 市川智康師は御年81歳。池上本門寺学頭・南無の会総務としても務めておられます。 著書には30年以上もロングセラーとなっている『仏教質問箱』や『仏さまの履歴書』『日蓮聖人の歩まれた道』『折々のこと』等などがあります。
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葬儀社さんの考える「供養」~寺ネット・サンガの坊コン
坊コン
2016-05-13
お坊さんと直接語り合える場「坊コン」が2016年5月10日に開催されました。『こんな供養は○○だ!第2弾』の今回は、葬儀社さんから見た供養について。 お話くださるのは、株式会社 蒼礼社(そうれいしゃ)代表取締役の塩田 正資さんです。 塩田さんは中学生の頃にお父様を突然で癌で亡くされて、そのあまりにもあっけない「死」に大変ショックを受けました。大学では哲学科に入り、卒業後は“人の生き死に携わる仕事がしたい”と葬儀業界に入り経験を積み、1級葬祭ディレクター資格を取得。3年前に「蒼礼社」を設立され、寺ネット・サンガに参加するようになったそうです。今回はこれまでの25年の葬儀業界での経験をもとにお話くださいました。 *********************************** 《「葬儀社の目で考える供養」蒼礼社 代表取締役社長 塩田正資さん》 ○首都圏の火葬場事情 近頃は、1週間待ちは当たり前という首都圏の火葬場の順番待ち。亡くなる方が年間130万人を超えている日本の現状がこういったことにも現れています。 このところ感じるのは直葬が多くなったなということ。データでも、関東圏では5件に1件以上が直葬になっています。ひと昔前は朝9~10時頃と昼の2時~3時頃は比較的空く時間帯でした。なぜかというと、通常の仏教形式での葬儀の場合は、丁度その時間帯が葬儀の最中に当たるからです。しかし、ここ数年は直葬をする方でその時間帯が混んできました。 以前は、主に身内のいない方や経済的な理由のある方が直葬を選択していたようですが、最近は特にそういった理由もなしに直葬を選ぶケースが少なくないのです。直葬を望む方は、コストパフォーマンスで葬儀を考えているのかもしれません。「葬儀はその場限りのもので、後に残るものではない」と思うのでしょう。でも本当にそうでしょうか。 ○亡くなり方によるその後 病院で亡くなる、自宅で亡くなる、「ピンピンコロリ」で亡くなる。 あなたはどれで亡くなりたいと思うでしょうか。病院で亡くなった場合は、その後の段取りがすんなりと進みます。 ところが、「ピンピンコロリ」の亡くなり方というのは、いわゆる突然死なので警察が介入します。亡くなる原因が判明するまで監察医が調べるのです。事件の可能性や伝染病の可能性もあるわけで、死因がわかるまでは家族も会うことができないのです。あとのことを考えると「ピンピンコロリ」という亡くなり方は実は大変なのです。 ○自分の大切な人をどのように送りたいか? 昨今の「終活」では”自分の最期”をどう考えるかといったことが話題になります。なぜか自分の事ばかりを考えようとします。しかし、葬儀は大抵ご遺族の希望が優先し、亡くなった方ご本人の望み通りにはいかない事もあるものです。 ご遺族が決めたことに葬儀社は逆らえません。 私は常々「自分の大切な人をどのように送りたいか」ということをもっと考えても良いんじゃないかと思っています。今日はこの後、このテーマで皆さんに話し合って頂こうと思います。 塩田さんのお話は、死後のご遺体の様子やエンゼルメイクの事などにも及びました。最後に塩田さんは「この文章から何かを感じ取ってくだされば・・・」と、東山魁夷氏のエッセー『風景との巡り合い』より“風景開眼”の中の冒頭の一章を朗読してくださいました。 以下はその文章中の一文です。 「私は生かされている。野の草と同じである。路傍の石と同じである。生かされているという宿命の中でせいいっぱい生きたいと思っている。せいいっぱい生きるなどということは難しいことだが、生かされているという認識によって、いくらか救われる」 東山魁夷「風景との巡り合い」より
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第2回寺町ウォーキング~樹木葬と永代供養墓めぐり(後編)
仏教ひとまわりツアー
2016-04-06
第2回寺町ウォーキングのこの日、4月2日(土)は「五重塔まつり」 重要文化財の五重塔が特別開帳される日で、奉安されている仏様の御前で御祈祷を受けることが出来ます。曇り空でしたが桜の花も満開となり花も見頃で大勢の参拝客でにぎわいました。 今回のウォーキングには、永代供養墓めぐりのなかに「五重塔まつり」の法要もスケジュールに組み込まれているので、間近でゆっくりと法要参拝することが出来ました。今年は楽しみにしていた散華がなくて大変残念でしたが、見事な桜を愛でながら法要を見ることができ、参加者の皆さんもとても満足そうです。
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第2回寺町ウォーキング~樹木葬と永代供養墓めぐり(前編)
仏教ひとまわりツアー
2016-04-06
2016年4月2日(土)に日蓮宗東京都南部宗務所主催、寺ネット・サンガ協力の「歩いて終活 寺町ウォーキング第2回」が開催されました。日蓮宗のお坊さんと共に、様々なお寺を巡りながら終活について考えましょうというイベントです。 第2回目の今回は池上本門寺周辺を歩きます。この日の本門寺は丁度「五重塔まつり」の開催日。朝方降った雨も上がり、満開の桜が私たちを迎えてくれました。 第2回寺町ウォーキングの出発地点は日蓮聖人ご入滅の霊場、大坊本行寺(だいぼうほんぎょうじ)。鶴林殿にて開講式が行われ、今回も主催の日蓮宗東京都南部宗務所の石井隆康所長が導師となり、事故のないように祈願・回向をしてくださいました。参加者の皆さんと共にお題目をお唱えし、心も晴れ晴れと準備万端です。 ○プチ講演「だれがお墓を守るのか?」 今回の終活テーマは、「お骨とお墓『お骨の気持ちでお墓めぐり』」 南部宗務所のお坊さん達と一緒に、樹木葬や様々なコンセプトの永代供養墓をめぐって、お墓について歩きながら考えます。 今回はウォーキング前にまず、第一生命経済研究所の小谷みどり氏の講演「だれが墓を守るのか」を拝聴しました。高齢世帯の核家族化や配偶者や子供のいない高齢者が増えているといわれている昨今のお墓事情についてのお話です。 お墓を継承する人がいないことによる無縁墓の増加は、地方だけではなく都市部でも問題になっているようです。一方で、死者と生者の対話の場として、精神的な支えともなっている面もお墓にはあります。と小谷さんは説明くださいました。 確かにお墓参りに行くことでなんとなく安心感や先祖とのつながりを感じ、今の自分の存在を感謝の気持ちをもって前向きに生きていくことができる気がします。お墓は納骨という場だけでなく、遺された者の為にもあるのではないかと考えさせられました。将来、お墓の多様化で、今よりももっと選べるお墓の選択肢が増えていくのでしょう。
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店で供養を探す人達~寺ネットサンガ「坊コン」
坊コン
2016-03-17
2016年3月14日(月)、寺ネット・サンガ主催の「坊コン」が開催されました。 「こんな供養は○○だ!第2弾」の今回は「供養迷子・店で供養を探す人たち」と題して、主に手元供養について語りあいました。 都内一の品揃えを誇る手元供養店の店長さんが「店で供養を探す人達」が手元供養に何を求めているのかを、現場での体験談を中心にお話くださいます。ご講義くださった樋口清美さんは、手元供養店の店長であり、一般社団法人 供養コンシェルジュ協会・理事も務めていらっしゃいます。果たして宗教を持たない人たちはどんな供養を求めているのでしょうか。 *供養コンシェルジ協会のHPはこちら ⇒ http://kuyou365.net/
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「歩いて終活 寺町ウォーキング」(後編)
仏教ひとまわりツアー
2016-02-09
立会川緑道は、碑文谷池と溝水池を水源とする立会川の上を緑道としたもので、暗渠となってしまった川の跡をたどることが出来るようになっています。道路より一段高く整備されているので散歩道として最適な場所です。 今回のウォーキング中間地点である天台宗の円融寺(えんゆうじ)へ到着すると、参道には紅梅が咲き誇り爽やかな香りを漂わせていました。 “碑文谷の黒仁王“といわれる円融寺の金剛力士像は、東京都指定文化財。また、釈迦堂にいたっては都内最古の木造建築の釈迦堂で、国の重要文化財に指定されているものです。 円融寺では思わぬ幸運に。 普段は閉じている釈迦堂に入れていただき、釈迦如来をお参りしました。 もとは日蓮宗だったというお寺の由来や建築様式などの説明を受け、その後、休憩室で美しい竹林を眺めながらお茶を頂きました。こんな静かな時間が過ごせるなんて、都会の真ん中とは思えないほどです。 円融寺でのひと時の休憩の後は、碑文谷付近を通り“すずめのお宿緑地公園”へと向かいます。 碑文谷は目黒区でも古い歴史を持つ地域。筍が目黒名物だったころの名残の竹林がこの緑地公園内で見る事が出来ます。公園内にある古民家も見学し、懐かしい昔の囲炉裏や、薪、かまどなどを拝見しました。 次は最終目的地、都立大学駅近くにある立源寺へと向かいます。
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「歩いて終活 寺町ウォーキング」(前編)
仏教ひとまわりツアー
2016-02-09
2016年2月6日(土)に日蓮宗東京都南部宗務所主催、寺ネット・サンガ協力という形で「歩いて終活 寺町ウォーキング」が開催されました。 終活やエンディングに取り組んできた寺ネット・サンガとして企画・集客に協力をしており、「仏教ひとまわりツアー」の番外編に位置付けています。 今回は日蓮宗のお坊さん達と一緒にウォーキングしながらお寺を巡り、最後にはお棺に入ってみましょうというもの。 お坊さんと一緒に歩くこともあまりできない体験ですが、更に入棺体験とは!一体どんなイベントになるでしょう。わくわくしながら集合場所の法連寺(ほうれんじ)へと向かいました。 法連寺での開会式では、主催の日蓮宗東京都南部宗務所の石井隆康所長が導師でおつとめをして、事故のないように祈願・回向をして頂きました。 その後、永寿院の吉田尚英住職によるオリエンテーション。 スケジュールとウォーキングの注意点などに加えて、終活の目指すところは臨終の瞬間ではなく、その先の仏の国であることを今日の体験の中で感じてほしいと、文字通りオリエンテーション(進路を示す)をしていただきました。 日蓮宗東京南部宗務所主催のイベントですが、寺ネットサンガからの参加者も多数ありました。「寺町ウォーキング」で、歩きながら日蓮宗のお坊さんに終活の相談に乗ってもらうのもいいですね。
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キリスト教と供養~寺ネット・サンガ「坊コン」
坊コン
2016-02-07
2016年最初の坊コンが2月2日に開催されました。今回は仏教のお坊さんとキリスト教の牧師さん、神父さんが参加という前代未聞のサンガの会。 2014年にも、仏教ひとまわりツアーの番外編として目白の日本聖書神学校を訪問し、クリスマスのお話などを伺ったことがありましたが、今日はサンガの坊コンに日本基督教団の牧師さんが7名、信徒さん1名と東方正教会の神父さん1名が参加してくださいました。 超宗派ならぬ超宗教の「坊コン」は満席。お坊さんたちもいつにも増して真剣な面持ちです。 『供養とは』をテーマにしている坊コンですが、「供養」についてキリスト教徒の立場からお話して頂きます。お話くださったのは、新宿にある 日本基督(キリスト)教団 新宿コミュニティー教会牧師の中村吉基(なかむらよしき)さん。 【中村吉基さんのお話・キリスト教と『供養』】 「私達は『供養』という言葉は使わないのですが、『供養』という言葉を調べていくうちに、キリスト教ではこういうことに当たるのかなと思われることを、今日はお話しようと思っています」と中村牧師は優しい語り口で話し始めました。 ○聖徒の日(11月第一日曜日)、諸聖人の日の話 キリスト教では、死者は神の手に抱かれていると考えているので、亡くなった方が迷わず成仏するように「冥福を祈る」というような考え方はありません。その為「死者を憶える」とか「記念する」という言い方をします。特定の故人を記念する「記念会」と呼ぶ集会を開くのが仏教の法事にあたるかと思います。 キリスト教では古来から、葬儀後に死者を「記念する」事をいろいろな形で行ってきました。その中で殉教者や聖人を記念することが始められます。5世紀以降に聖人の日が1年を通してまとめられますが、同じ日に複数の聖人が重なることが出てきたことから、東方正教会では聖霊降臨日(ペンテコステ)の次の主日を「諸聖人の日」と定めます。西方教会(カトリック)では5月3日など変遷を経て、700年代に11月1日と定められました。因みにこの「諸聖人の日」前夜が「ハロウィーン」ですが、キリスト教の行事ではなく、ヨーロッパなどで異教的な風習だったものが世俗的な祭りになっていたものです。 西方教会(カトリック)では、諸聖人の日に「死者の為のミサ」が捧げられます。ミサの冒頭に唱える言葉が「永遠の安息を(Requiem aeternam)」という言葉から始まることから「レクイエム」と呼ばれています。 日本基督教団(プロテスタント)では、死者を一般記念する日として「聖徒の日(11月の第1日曜日)」に、各教会で特別な礼拝が捧げられます。日本の場合は家族の中で個人だけがクリスチャンであることも多く、その為聖徒の日に遺族を招いて礼拝を捧げたり、故人の写真を礼拝堂に並べたり、礼拝の中で故人の名前を読み上げたりといった様々な礼拝を捧げています。 また、春・秋のお彼岸に合わせて「追憶記念礼拝」を開くなど、日本の慣習に合わせて各教会の裁量で行事を行ったり、イースター(復活祭)には各教会の教会墓地や納骨堂などにおいて墓前礼拝を捧げたりしています。 ○プロテスタントでも「手元供養」 中村牧師は「手元供養」など、故人を記念できるようなものがここ数年多くなったように感じているのだそうです。 カトリックや東方正教会の家庭には家庭用祭壇があり、キリストやマリア像、聖人の像、イコンが飾られたりされますが、プロテスタントでは、像などは基本的に持たない、形に表さないシンプルな場合が多く、多くの家庭でも写真と聖書とが本棚やサイドボードのような所に置かれていることが見受けられます。しかし、最近はキリスト教のグッズを売る店などに「手元供養」の業者が制作した家庭祭壇が売られていたり、遺骨を入れられるペンダントや位牌までもがあるそうです。教会では個々の家庭の裁量に任せているそうですが、そういうものが売られる背景には、どこかで死者を記念したい、祈りたい、といった思いの現れ、ニーズのようなものがあるように思うとおっしゃっていました。 ○日本独特のキリスト教団のはなし 仏教も色々な宗派があるように、キリスト教にも様々な宗派があります。明治以降、日本で生まれたキリスト教(教団)は10以上あります。代表的なものは内村鑑三らの儒教的キリスト教などですが、これらに共通するのは「先祖供養」「神道の儀礼」などを取り入れているところだ、と上智大学のマーク・R・マリンズ先生は著書に書いているそう。日本独特のキリスト教が「土着運動」として発展したところが大変興味深い点です。 中村牧師はマリンズ先生の著作「メイド・イン・ジャパンのキリスト教」も参考にと紹介くださいました。 *参考図書:マーク・R・マリンズ著「メイド・イン・ジャパンのキリスト教」
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心に残るあの供養~寺ネットサンガ「坊コン」
坊コン
2015-12-18
寺ネットサンガが主催する、宗派を超えて色々な宗派のお坊さんと気軽に話が出来る場「坊コン」が2015年12月15日に日本橋ウィズビジネスセンターにて開催されました。2015年の坊コンは「こんな供養は○○だ!」と題して全6回が行われましたが、今回はその総まとめです。 今日のお話は、寺ネットサンガの代表でもある大田区永寿院ご住職、吉田尚英さんです。「そもそも供養ってなんだろう」という基本に立ち返ってみようと始まった2015年の坊コン。この1年間を振り返って「こんな供養は○○だ!」のまとめと、吉田ご住職ご自身が今まで経験されてきた中で、特に心に残っている供養についてお話を伺いました。 ***************************************** 《「心に残るあの供養」東京都大田区日蓮宗永寿院住職 吉田尚英さん》 ○「供養とは何だろう」と若い方は思いがちだと思います。 年老いた親御さんを亡くした場合などはそれなりに受け入れられるのでしょうが、お子さんを亡くしたり、若い伴侶を亡くしたなどの逆縁の場合は、非常に深い悲しみで心に重荷を負うものです。 そういう方にとっては我々僧侶が行って手を合わせるだけでも、随分ホッとして安心してもらえる場面が多々あります。また、葬儀で初めて会う施主さんが私を見て「ああよかった住職が来てくれたらもう大丈夫だ」と安心して涙を流してくれた時などは、袈裟を着て頭を刈ってお勤めをしに行く僧侶としての立場が、安心感を与えたり、ご遺族を慰めることに繋がるのだと実感します。 最近は仏事全般が縮小傾向にあります。20年前は20~30名の規模が一般的だった行事規模は10名以下がほとんどになって来ているのだそうです。 高齢化で一般に長命になり、長生きすればするほど知りあいは先に亡くなったりすることから、身内だけの葬儀が多くなっていきます。その他、少子化の影響や葬儀社が家族葬を勧める傾向にあることも一因だと感じます。 短縮化、簡略化された葬儀では、僧侶は個室に案内されて出番まで待ち、お経をあげてほどなく帰途に就くというような場合もあるのだそう。そんな葬儀の簡略化により僧侶と遺族との関係性も希薄になりつつあります。大きな駐車場を併設した大きな斎場などでは、ノンアルコールビールが普通に出されるなど、お酒を酌み交わしながら故人を偲ぶ機会も少なくなっているそうです。そんな中でも僧侶は、出来るだけ自分から積極的に遺族の方とのコミュニケーションを取るように心がける必要があるでしょう。。 通夜や葬儀というのは世代交代の場でもあり、代替わりをする家庭の状況を知る大切な機会ですから、僧侶は積極的に話を聞いたり話をしたりということが大切なのではないかと思います。そしてそれが、亡くなった方の思いを繋ぐという意味でも大きな役目を果たすことになるのではないでしょうか。 死生観は、大切な方が亡くなった時に改めて感じるものです。 丁寧なご供養をすることによって、参列している方にも、亡き方にも伝わるのではないかと思いながらお題目を唱えています。
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死生観~寺ネット・サンガ「坊コン」
坊コン
2015-11-13
寺ネットサンガが主催する、お坊さんと直接語り合える場「坊コン」が11月10日(火)日本橋にて開催されました。全6回で行われる坊コン「こんな供養は○○だ」の今回のテーマは『死生観』です。 本日お話くださるのは、江戸川区にある真言宗豊山派密蔵院の住職である名取芳彦(なとりほうげん)さん。名取さんと言えば、仏教のエッセー本を何冊も出版されているお坊さんです。東京小岩の下町生まれらしく、江戸っ子口調の語り口の法話はユーモアにあふれファンも多数。ご自坊ではご詠歌の会をはじめ、写経や読経、朗読会など様々な活動をされています。今日は「死生観」という難しいテーマの法話です。 ******************************************** 《真言宗 密蔵院住職 名取芳言さん「死生観」について》 「お釈迦様が出家した理由というのが「生・老・病・死」の「四苦」だと言われています。「苦」とは自分の都合通りにならないことで、その代表格が「生・老・病・死」。お釈迦様はそれを何とかしたいと思ったのでしょう。”「苦」を「苦」と思わなければいい”、つまり「自分の都合通りにしたいと思わなければ苦は減るじゃないか」というのが仏教の考え方となったのです」 江戸っ子口調の名取節で、競馬に勝つために俺も写経をしようかなと言った人に対して、「競馬に勝つために写経をするんじゃあないんだよ。競馬に負けても悔しくない心でいるために写経をするのさ」といった面白いエピソードに会場も大笑い。 「死後のこと」はお釈迦様もわからないと言っているというお話をされたのち、仏教以前の日本人の霊魂観念について曹洞宗の中野東禅先生の講義を参考にお話くださいました。 『死者は荒ぶる恐怖霊だが、時間をかけて浄化され(あるいは浄化し)草葉の陰や山の樹に住み、親しい祖先となって子孫を守り、さらに時間をかけて祖霊となって、時々山から戻ってくる』これらはフィリピンの漁労文化や北方の針葉樹林帯文化、華南の稲作文化などの複数の文化が混ざり合って出来上がった考え方なのだといいます。実は、私達がお葬式後に一般的に行っている百ヵ日忌や一周忌、三周忌などの追善供養は、道教や儒教の影響を受けながら日本独特の仏教になってきたものだそうです。東洋の果ての日本には、北からも南からも、さらには西の大陸からも色々な文化が流入して、私たちの死生観に影響を与えてきたのだとお話くださいました。 そのほか「三十三回忌」とは、故人が個性を失って祖霊の仲間入りをする時期。死者を供養するに当たり、霊に対して感謝型の供養と、霊の祟りを恐れ、恐怖霊を鎮める為に供養の二つがあること。名取さんご自身は、できれば「祟り型」よりは「祖霊感謝型」になって欲しいと思っていることなどを、わかりやすい例えと楽しい話術を交えてお話くださいました。 前半は「死生観」の「死」をメインに話をされ、後半は「生」についてのお話です。 名取さんはご自身が20代の頃、お母様が癌を患ったことをきっかけに「癌患者の会」に行ったそうです。そこで40代で癌になった若い僧侶の話を聞いたそうです。死を前に暗い顔をして沈み込んでいた彼が父親からの手紙を読んで勇気を取り戻します。その手紙には一言「生きてる間は、生きてるぞ」と書いてありました。今までの暗い顔を一変させて「生きている間は生きているんだ!」と笑顔になった若い僧侶のその言葉は、今も名取さんの心に響いているのだそうです。 そのほか、名取さんご自身のお父様が亡くなる直前まで書き残された、たくさんの言葉やを詩歌を素敵なエピソードと共に紹介くださいました。 名取さんご本人の体験や、ご身内の書を拝見しながら法話を伺っていると、お坊さんといえども、私達と同じ目線で「死」を見つめ、現在に生きる同志の一人なのだと実感しました。名取さんは一人の宗教者でありながらも、私達在家の方へ歩み寄ってくださっているのを感じたひとときでした。
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仏教ひとまわりツアー 八王子の萌え寺?!「了法寺」
仏教ひとまわりツアー
2015-10-29
仏教ひとまわりツアー第7段は「深遠(ディープ)な寺めぐり ~甚だ深い仏の教え、そーっとのぞいてみませんか?」をテーマにした、ちょっとユニークなお寺めぐりツアー。その第2回が2015年10月24日(土)、西八王子にある日蓮宗の松栄山了法寺にて開催されました。 了法寺は「萌え寺」として全国にその名を知られているお寺です。可愛い美少女アニメのキャラクターを看板に採用したことから、ネット世界で口コミで広がり、今や日本国内だけでなく海外からも注目されています。 了法寺がなぜ「萌え寺」と呼ばれるようになったのかという疑問符を、頭いっぱいに抱えながら実際にお寺に行ってみると・・・例の萌え系キャラの看板が! その看板を横目に見ながら境内へ至る参道を歩きましたが、静かな落ち着いた佇まいの一見普通のお寺ではないですか。少し期待を裏切られた感に、こころもち残念に思いながらも・・・ご住職がもしかしたら?!などと想像を膨らませながら境内を入って行きました。 果たして!いやはや普通に袈裟を纏っておられるお坊様が、ニコニコと優しく出迎えてくださったのであります。
寺ネット・サンガのイベント
「坊コン」
オフィス街でお坊さんとコン談!コン親!コンパ!急な参加も歓迎!定番人気の仏教入門イベントです。
「仏教ひとまわりツアー」
お坊さんたちと一緒に仏教ワクワク体験イベント!宗派宗教を超えて、次はいずこへひとまわり?
「その他の特別イベント」
番外編の特別イベントです。楽しんでいただけたかな?またの機会をお楽しみに!